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【徹底レビュー】Zortrax M200&情報まとめ

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製品名 Zortrax M200
メーカー Zortrax
価格 259,000円

↓タブの選択が可能です。

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ダヴィンチシリーズやウンカンなどと比べると日本での知名度は低いものの、海外では絶大な支持を集めるのがZortrax M200です。

もともとZortrax M200はKickstarterプロジェクトとして開発を開始したものでしたが、その出力精度と使いやすさから、大人気3Dプリンターのひとつとなりました。(Kickstarter:クラウドファンディングによる資金調達の手段を提供する米国の民間企業。)

今回はそんなZortrax M200のレビューをみていきましょう。

 

Zortrax M200 レビュー:開梱編

組立後のプリンターは大きく(345×360×430mm)また重そうに見えますが、実際には13キロしかありません。

梱包箱からプリンターを取り出したとき、そのデザインと造りの良さに目が行きます。金属製の黒いフレームはコンパクトでがっしりとしていて、ぐらつきや頼りなさはありません。適度の重さがプリンターに安定性を与えています。私たちのテスト用プリンターは半組の状態でやってきましたが、たとえ初心者でも組立に苦労する事は無いはずです。

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同梱されているもの

プリンター本体のほかに何点かの重要な部品が同梱されています。

・電源コード。ただこれは少々短く、私たちはテストランのために延長コードを使わねばなりませんでした。

・フィラメントスプールホルダー(オレンジ色)とフィラメントガイド。

・穿孔ビルドプレート(プラットホーム)はプリント中に熱くなるので「保護手袋着用」の警告ラベルが貼ってあります。火傷を防ぐためには常に同梱の保護手袋を着用すべきです。

・目を守る保護眼鏡もついています。

・ありがたい事にSDカードとUSB SDカードリーダーも同梱されています。これがあるのですぐに簡単にプリントする事が出来、追加の機器類は要りません。

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・便利な道具類も同梱されています:六角レンチのセット、カッティングナイフ、外科用メス、ヘラ、ノズルキーとニードル、ペンチ、ピンセット。

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・USBケーブルと温度分布のムラを防ぐためのサイドカバーは別途購入しなければなりませんが、USBケーブルについては多分どのみち皆さんお持ちでしょう。

 

 

Zortrax M200 レビュー:組立編

取説”Quick Start”により手早く組み立てられます。最初に取り付けるのはビルドプレート(プラットホーム)です。まず二本のリボンケーブルをプレートにつなぎ、次にプレートをホルダーの上に載せます。マグネットホルダーになっているのでカチッと簡単かつ確実に取り付けられます。

 

プリンターの背面にフィラメントスプールホルダー用の穴があります。フィラメントスプールがこのホルダーに載り、印刷材料(フィラメント)が半時計回りで送り出されます。もう一つの穴にはフィラメントガイドが取り付けられます。この部品はかなり小さく紛失しやすいですが、もし無くしても再度印刷して作る事が出来ます。最後に、フィラメントガイドに取り付けるチューブにフィラメントを通します。

 

ここまででZortraxの準備がほぼ整いました。後は、電源を入れてプリンターメニューから”load new filament”を選び、射出器が適切な温度に上がるまで待ちます。これには少し時間がかかります。次にフィラメントを射出器に上から装填します。印刷の間フィラメントをスプールから送り出すことが出来る様にチューブをホルダーに押し込みます。これでプリンターの印刷準備が完了です。

 

私たちの評価:

M200のデザインは魅力的で、大抵のデスクの上にフィットします。このプリンターの造りの良さは言及に値します。ただ、ちょっとした欠点が二つありました。

電源コードが短い事と、ヒートベッドの温度をより均一に保つためのサイドカバーが付いて来ず、95ドルで別途購入しなければならない事です。2,000ドル近い商品であれば、これは価格に含まれても良いかと思います。

特に良い点:スペアパーツをメーカーのウェブサイトからダウンロードし本機M200で印刷製作する事が出来ます。僅かな手順で手早く組み立てる事が出来、初心者にも簡単なはずです。

分り易いイラストを使った簡潔な取説”Quick Start”は理解しやすく、初めての印刷への適切な手引きです。疑問があればメーカーのウェブサイト上のフォーラムとサポートセクションで調べる事が出来ます。

 

Zortrax M200レビュー:ソフトウェア

次のステップは、メーカーのウェブサイトから”Z-Suite”をダウンロードします。”Z-Suite”で創作出来ないモデルもありますが、既成のバーチャルモデルを3Dプリンティング用に最適化することが出来ます。

このソフトをインストールするにはプリンターの底面にあるシリアルナンバーを入力する必要があります。Macでこのソフトを起動しようとしたらシステムがクラッシュしてしまいました。

二台のMacBookで試しましたが双方このソフトを起動できませんでした。一方でWindowsバージョンの方は良好に動作しました。

 

ソフトが起動したら、プリンターのバージョンを選択します。この操作は一回だけ必要で、プリンターメニューの”Information”から行います。”add object”ボタンをクリックするか、ドラグ・アンド・ドロップを使って既成モデルの取込みが行えます。

サポートされているファイルフォーマットは.stl、.obj及び.dxfです。取込んだモデルに対して回転、移動、サイズ変更、ズームイン・アウトの操作を行う事が出来,諸々の調整も行えます。

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モデルがワークスペースに対して大きすぎる場合は適宜分割する事が出来ますが、その際には二回分のプリント工程が必要になります。

モデルのアレンジが思い通り出来たら、”Print Settings”で印刷の設定を行います。私たちのテストランでは使用材料、レイヤーの厚さ、スピード、インフィル及びサポートアングル(デフォルト値20°)を指定しました。ファンのスピードは”auto”とするのが良いです。

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私たちの評価:

Z-Suiteは印刷用のバーチャル3Dモデルを用意するために設計されています。使い方は簡単で、大変良く機能します。

オンラインで入手したモデルや自分で創ったものを簡単に取込み適切なフォーマットに変換する事が出来ます。ユーザーインターフェイスは分り易く初心者でも容易に操作出来ます。

問題点をあげるとしたら、このソフトがMacでは稼働しなかった事ですね。

 

Zortrax M200 レビュー:キャリブレーションと印刷

私たちは同梱されていたZ-ABSフィラメントを使いました。ちなみに他の印刷材料も利用可能です。

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印刷に先立って、キャリブレーションが必要です。キャリブレーションはマニュアルでも、自動キャリブレーションシステムを使っても出来ます。

Zortraxプリンターはビルドプラットホームの位置を正しく調整するプラットホーム自動キャリプレーションを備えています。精密な配置が特別なキャリプレーションポイントによって3Dプリンターの端から端まで可能になっています。

私たちのテストランの間に自動キャリブレーションの問題点が見つかりました。プリンターに何の動きも無く、騒音が出るだけという事態です。

Zortraxはいくつかのモデルにこのバグがある事を承知しています。ソフトウェアのアップデートによって修復出来るはずです。

 

マニュアルでキャリブレーションをするには、プリンターメニューで対応する箇所を選択します。プリントヘッドがプレートの各コーナーをスキャンしユーザーに位置調整(高さの調整)を促します。

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プレートを水平に保つため、プレートの下にある三本のネジによってその高さを調整する事が出来ます。これは、高い精度を要求されるかなり時間を要する作業です。プレートは折々にキャリブレートする必要があります。印刷の品質と精度を保つために定期的なキャリブレーションスケジュールを守る事をお勧めします。

 

キャリブレーションが出来たら、メニューから印刷するモデルを選択します。私たちがテストした時にはここでまだワイヤレスLAN(ソフトウェアバージョン3)は使えませんでしたが、プリンターに同梱されてきたSDカードを使って問題なく事を進められました。もう一つ、USBポートを使うという方法もあります。

射出器と穿孔プレートの温度が上がると印刷が始まります。そして暫く後に驚くべき結果を目にする事になります。

 

 

ノズルの直径はわずか0.4mmであり、オブジェクト上のすべてのディテールや精密なカーブが正確に印刷されています。しかし細かく調べると僅かに小さな欠陥が見つかるでしょう。

これはいくつかの理由に帰せられます。印刷密度が低すぎた、印刷スピードが速すぎた、プリンターの振動もしくは空気の動きの影響などが考えられます。プリンターをしっかりした面の上に置き閉じた部屋で印刷する事でこれを回避出来ます。

印刷密度と印刷スピードはソフトウェアプログラムで調節出来ます。しかし勿論のこと、それはまた印刷の時間がより長くなり、より多くの印刷材料を使う事をも意味します。

直接入ってくる空気の動きからプリンターを遮断するサイドカバーはインターネットで購入する事が出来ます。最良の結果を得るために印刷の前にノズルを掃除するのも良い考えです。しかし何はさておき、これらはまさに僅かな欠陥ではあります。

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私たちの評価:

印刷には少し時間がかかります。射出器とプレートを加熱するのに時間がかかり、そして時に、モニターに表示されるステータスバーは全面的に信頼出来るものではなく、印刷工程のかなりラフな表示にとどまります。プレートのキャリブレーションもまた時間を要します。

 

私たちのテストでの印刷結果は良好で、良く調べなければ分らない小さな欠陥が僅かにあっただけです。表面はなめらかで、非常に小さな偏りはありましたが湾曲部や端部もとても正確でした。

 

Zortrax M200 レビュー:まとめ

私たちのZortrax M200の印象は、全体的に非常に良好です。このポーランドのベンチャー企業はすばらしい仕事をしています。組立、操作および装備はユーザーフレンドリーで、あらゆるタイプのユーザーとって魅力あるソリューションの一つです。ちょっとした欠陥として、USBケーブルが無い事、サイドカバーが無い事、加熱とキャリブレーション時間がかかる事が挙げられます。

しかしながら、特に、このプリンターがもたらすものを考えると、それらは大した問題ではありません。このM200はプラグアンドプレイに限りなく近く、もし良いABSプリンターをお探しなら、非常に良い選択たり得ます。

参考:Zortrax M200

参考URL https://zortrax.com/printers/zortrax-m200/
メーカー Zortrax
製品名 Zortrax M200
用途(個人/法人) 個人向け
標準価格(税抜) 259,000円
造形方式 FFF/熱溶解フィラメント製法 (Fused Filament Fabrication
ヘッド数 1個(シングルヘッド)
最大造形サイズ(X×Y×Z) 200mm × 200mm × 185mm
Z軸解像度(最小積層ピッチ) 0.09mm
Z軸解像度(最大積層ピッチ)
使用材料/素材 ABS
サポートOS Windows(XP+), and OSX(10.6+)
制御ソフトウェア Z-Suite
スライサーソフト
入力データ方式/サポートファイル .stl, obj, dxf
データ転送
本体重量  13kg
プリンタの寸法・大きさ(L×W×H) 345mm×360mm×430mm
電源 110-240V, 50/60Hz

 

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Zortrax

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