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インドの農村に3Dプリンタを置くとどうなる?

ダボス会議にて

 

スイスのダボスで1月20日から23日まで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では、世界をより良い方向に変えるためにテクノロジー企業がどのような戦略を考えるべきかについて、グローバル・リーダーによるパネル・ディスカッションが行われました。

このダボス会議で、3Dプリンタについて言及されることがありました。

 

本当に必要なのは農村に3Dプリンタを置くこと

 

インドの自動車メーカー「マヒンドラ・アンド・マヒンドラ」のアナンド・マヒンドラ会長は以下のように述べました。

 

「インドの指導者マハトマ・ガンディーや経済学者シューマッハーは、地域経済を守るという共通のヴィジョンを持っていましたが、当時は3Dプリンターがありませんでした。理論的には、インドは跳躍台の上にいて、いつでも中国の後を引き継ぐことができるほど発展しています。

その一方で、人口の65パーセントは今も農村に住んでいます。本当に必要なのは都市への移住をやめ、農村に3Dプリンターを置くこと。地域の店が農村に残って、地元で余剰を生み出せるようにするのです。これがガンディーとシューマッハーに欠けていたことです。こうすれば爆発的な生産力が生まれます。」

 

農村といっても「農業」の生産力を上げるだけにはもちろんとどまりません。

3Dプリンタが可能にするのは、「農村」の生産力を上げることです。村の小さなお店でも、それを閉店させないため、商売を続けるために役立つのだといいます。

3Dプリンタはだれでも「作り手」にしてくれます。それは、農村であっても変わらず、それどころか、農村だからこそ、生まれる余剰は大きい。いわれてみれば当然な気もします。先進国よりも発展途上国、都会よりも農村の方が大きなインパクトを受けるかもしれません。

 

 

デジタルテクノロジーは誰にでも使いやすいものになる

 

3Dプリンタとノートパソコンと電源さえあれば、さまざまなものを作ることができます。しかし、現状では、3Dプリンタによる新しいものづくりには、3DCADや3DCGの知識が必要になってきます。ただ、無料で公開されているデータを利用したり、販売されているデータを利用するだけでは新しいものは生まれません。

これについて参考にしたいのが、マイクロソフトのナデラCEOです。

新しい技術は人々の仕事のやり方を大きく変えるでしょう。ロボットが仕事の一部を担うことになるかもしれません。

デジタル革命は単なるホワイトカラーの生産性改善だけにとどまらず、農業のようにあらゆる技術の中で最も古いものも変える、本当のデジタル革命になりつつあります。

すべての人がコンピューター科学者やプログラマーになる必要はありません。デジタル・テクノロジーは、誰もが使いやすいものとなり、技術的能力の足りない人たちにも技術をもたらすことができるのです。

技術の進歩とともにユーザーと技術をつなぐ技術もまた進歩していきます。そしてそれらの技術が成熟したとき、本当の意味ですべての人が「作り手」になります。

 

参考: Give 3D Printers to Indian Villages to Keep Their Stores Open

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