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3Dデータを作るだけで著作権侵害!?知っておくべき3Dデータの取り扱いに関する法律問題

まずは基礎知識

 

最もよく知られているのは著作権ですが、ものづくりに関係する知的財産権にはさまざまなものがあり、「どこまで許されるのか?」というルールはそれぞれ違います。

1. 著作権
「アニメやマンガのキャラクターなど、著作物に対して発生する権利。著作物の3Dデータを入手してフィギュアなどを作る、著作物から3Dデータを作る、作ったモノを人に渡すなどの行為は、著作権侵害となります。」

2. 商標権
「ロゴや名称、サービスなど、登録したものを独占的に使用できる権利。3Dプリンタで製造する場合は、主に立体造形物を商標登録している立体商標を侵害する可能性があります。著作権同様、無断複製や配布は商標権の侵害に当たります。」

3. 意匠権
「モノのデザインについて独占できる権利。3Dプリンタでミニチュアを作成しても通常は意匠権の侵害にはならないが、そのモノと同等の大きさの物品を作成する場合は、意匠権侵害の問題が生じ得る。意匠権も無断の複製や配布は不可。

知的財産権を侵害した場合は、権利者から損害賠償を請求される可能性があるほか、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金 (両方のことも)の刑を科せられることがあります。なお、既存のデータやモノからではなく、自分でオリジナルのデータやモノを作れば、作者が著作権者となります。」

4. 肖像権
「肖像とは人の姿・形およびその画像を指します。その人に無断で写真の撮影をしたり、絵画や彫刻などを作ったりすると肖像権の侵害になるように、3Dプリンタでも本人に無断でその人をモデルにモノを作れば肖像権の侵害になり得ます。」

参照: 3Dプリンタで作ったモノの著作権や肖像権、どうなってるの?(THE PAGE)

Dデータの著作権者の許諾を受けることなく、立体著作物から3データを作成する

 

これは、立体著作物の再製にあたり、複製権の侵害(著作権法 21 )行為だと考えらます。 

あくまでデータだから複製ではないのではないか?実際に出力しなければ再製・複製はしていないのではないか?という疑問も浮かぶと思います

これについては、複製権の侵害として大きく社会問題になった本の「自炊」と比べて考えてみると考えやすいです。「自炊」とは、スキャナを使い、書籍や雑誌をデジタルデータに変換することを言いますが、これには、複製権の侵害として一般的に認められています。表示しなければ、印刷しなければ侵害にならないとは言えません。

Dデータにおいても同様で、データを生成した時点で複製権の侵害である、と考えるべきかもしれません。 インターネット上でのサイトを通じた3データの共有画像データのアップロードと同様に、公衆送信権の侵害にあたります。

 しかし、DELMOrikrak などにみられるように、生成したデータを登録することで、メンバー間で共有あるいは転売することができるサイトが多く出現していますが、現在の動画サイト同様に、サイト運営側は対応に追われることになるでしょう。もちろん、ネットを介さなくとも、記録媒体に記録して第三者に譲渡することも、譲渡権の侵害に当たります。Dデータから立体物を成形する行為は、立体著作物の生成そのものですから、もちろん複製件の侵害に該当します。

漫画、アニメのキャラクターなどを3データに起こす

 

これは、キャラクター(著作物)の複製物、もしくは著作物を変形・翻案した二次著作物と考えらえるので、複製権の侵害(著作権法21条)に該当すると考えたほうが良いと思われます。

法整備や判例など、一般の方には判断できかねることも多いです。気をつけましょう

つまり、こういうこと

 

①他人の造形物の3Dデータ作成は作成者の権利を侵害する恐れがある

②漫画やアニメのキャラクターを自ら3Dデータに起こすことも権利侵害の恐れがある
ただ、権利を侵害する可能性があるとしても、それが権利の侵害になるのかは、すべて権利者が決めることです。
クリエイティブコモンズなど、著作物の仕様がどこまで許されるのかを知ることのできる仕組みが整えば、より安全にいろいろなものが作れるようになるのが待ち遠しいですね。
参考:
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