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3Dプリンタを「おもちゃ」と思っていたら痛い目を遭う

3Dプリンタが徐々に普及し始め、3Dプリンタの作品、使用した感想など様々形で触れることが多くなったように思います。

しかし、3Dプリンタはプラスチックの「おもちゃを作るおもちゃ」、せいぜい「おもちゃ箱」程度に思っていないでしょうか?

 

「『おもちゃ』と思っていたら痛い目を遭う。」

齋藤ウィリアム浩幸(内閣府本府参与)は自らの著書で、こう言います。

 

ボーイングが買収したマクドネルダグラスのMD80という1987年に開発され今でも現役でも利用されている航空機を例に出して3Dプリンタの利便性を説明します。

MD80は、メーカーが買収されてしまったため、メンテナンス用のパーツがありませんでした。

そこで、メンテナンス用の部品を3Dプリンタでつくっており、実際にこの機体に乗ると、トイレなどのパーツが3Dプリンタで作られていたものであるといいます。

同じことが旅客機だけでなく、1987年に開発された戦闘機F18でも、現在では100近いパーツが3Dプリンタによって作られたものだそうです。

そして、この成功事例によって、これから世界各国に導入されるF35戦闘機では、最初から800以上のパーツが3Dプリンタでつくられることになりました。

 

「これなら砂漠の真んなかで壊れても、3Dプリンタがあれば交換パーツをつくれます。

砂漠の真んなかというのは少し極端な例ですが、3Dプリンタでパーツを供給できることには、多くのメリットがあります。まず、在庫を持たなくていい。さらに、必要になったパーツを倉庫や工場から戦場の現場まで運搬する手間とリスクをなくすることができます。運搬中、敵に撃たれる心配もありません。

(中略)

3Dプリンタは、ものの販売の仕組みを大きく変える可能性もあります。ICTの進展によって、世の中はロングテール化が加速しています。

ロングテールによってバリエーションが増えた製品を、完全に在庫して管理するには、大変な手間とコストがかかります。配送費もばかにできません。

でも、3Dプリンタでいろいろな製品をつくれるようになれば、そんな心配は不要です。

各家庭に3Dプリンタが普及すれば、メーカーが販売するのは製品ではなく、製品をプリントするためのデータということになるでしょう。

これはもはや3Dプリンタが引き起こすものづくり革命、いえIoT産業革命と言っても過言ではないでしょう。」

(『IoTは日本企業への警告である』齋藤ウィリアム浩幸(2015))

 

韓国軍が部品を3Dプリントによって調達するというニュースもありましたが、3Dプリント技術はすでに広い分野にわたり利用されています。

高性能な機種であれば、飛行機や車、銃などのインテグラル(すり合わせ型)アーキテクチャに使用できるほどの精密さを持ち、材料次第でその軽さや耐久度なども自由度が高いです。

それらが進化し、低価格化が進めば確かに、「革命」は起きるでしょう。

 

在庫を持たなくてもよく、その場で、オンデマンドで作れる。そしてオーダーメイドも可能。

現在のかたちのAmazonも不要になるかもしれません。

3Dプリンタの革新性を改めて知らしめられます。

そしてそこに、3Dの造形物にペイントする技術などが加われば、さらにその可能性は拡がります。

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